内成とは of 別府長期滞在施設「ホリデーハウス御園」古民家で田舎暮らし

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現在の内成とは

内成地区は大分県別府市の南端部の標高130m~300mの位置にあり、下畑、勢家、御園、中の迫、勢場、太郎丸、梶原、岩水、鎰掛の9つの集落で構成される中山間農業地域です。また、耕地のほとんどが水田で42haあります。内成地域住民は、2016年3月末現在、人口は188名、世帯数89戸が存在し、古くから水稲を中心とした農業を営んでいます。

由布市挾間町に隣接する斜面にある沢山の棚田は、内成棚田として1999年に「日本の棚田百選」に選ばれました。日本の棚田百選とは、農林水産省が定めたもので、多面的機能を有している棚田について、その保全や、保全のための整備活動を推進し、認定しているものです。現在、全国134ヶ所が日本の棚田百選として認められていますが、その中でも内成棚田はとても広く、約1300枚の棚田のうち、1000枚ほどが使用されています。

また、内成活性化協議会や棚田の会は、棚田オーナー制度や農業体験などに取り組み、都市住民との交流を行っています。さらに、立命館アジア太平洋大学と連携し2009年4月には、LSB(ロング・ステイ別府)研究会が古民家を改築し、安価で質の高い長期滞在宿泊施設を運営し、地域おこしにも取り組んでいく「ホリデーハウス」を始めました。このような、地域と外部をつなぐ活発な取り組みが評価され、2015年に棚田の会が農林水産大臣表彰を受賞しました。そのほかにも、2014年度から亀の井バス株式会社と連携し、路線バスの旅の紹介や高速バスに「内成棚田ラッピングバス」が運行するなど、棚田を観光資源として活用する新たな取り組みも行っています。

参考文献

今日新聞 「活動評価され農林水産大臣表彰」
http://today.blogcoara.jp/.s/news/2015/12/post-b5ae.html
別府市公式ホームページ「別府市の統計データ/別府市の人口・世帯数の推移」
https://www.city.beppu.oita.jp/doc/sisei/toukei_housei/toukei/chikubetsu_suii/jinko/hamawaki.pdf